AWSコスト節約! EC2のReserved Instanceの購入に当たって、正規化係数の計算のあれこれ
EC2の費用を節約するためにReserved Instance(以下、RI)を購入する人結構いると思います。
現在RIはRegion内であれば、AZが異なるとしても起動中のEC2インスタンスに適用されるから計算しやすくなりましたね。
しかも正規化係数概念導入によって、どれをいくつ買うか計算しやすくなったから格段に購入しやすくなりました。
これのことをリザーブドインスタンスの柔軟性と言います。
リザーブドインスタンスの柔軟性と正規化係数については下記の公式文書を参照してみてください。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-instance-size-flexibility-for-ec2-reserved-instances/
では、今回は正規化係数を計算することに当たって、気になるところを例を交えて書いてみます。
例
下記のようにEC2をOn Demadで利用しているとするとします。
種類 | 数 |
---|---|
m1.small | 1 |
m3.medium | 2 |
t2.large | 1 |
t2.medium | 2 |
t2.micro | 8 |
t2.nano | 2 |
t2.small | 10 |
正規化係数を計算してみよう
上記の例で正規化係数をそれぞれ計算すると下記の通りになります。
種類 | 数 | 正規化係数 |
---|---|---|
m1.small | 2 | 2 |
m3.medium | 2 | 4 |
t2.large | 1 | 4 |
t2.medium | 2 | 4 |
t2.micro | 8 | 4 |
t2.nano | 2 | 0.5 |
t2.small | 10 | 10 |
RIをどれぐらい購入すれば良い?
例に対して購入するRIの数は下記の通りで網羅できます。
主にsmallで計算しているのは、smallの正規化係数が1なので計算しやすかったからです。
ちなみに、m3.small
で計算せずm3.medium
で計算したのはm3.small
タイプが無いからです。
現行世代ではsmall以下のサイズが存在するのはTファミリーのみです。
種類 | 数 |
---|---|
m1.small | 2 |
m3.medium | 2 |
t2.small | 22 |
t2.nano | 2 |
正規化係数が大きい方を買うことに何かメリットがある?
例えば、m3.medium * 2
ではなくm3. large * 1
を購入した場合に何かと良いことあるか。
答えは購入可能なインスタンスであり、リザーブドインスタンスの柔軟性が適用できる条件下で正規化係数が一致するのであれば、仕様上はリザーブドインスタンスを無駄なく利用することが出来ます。
つまり、正規化係数の大小に意味はありません。
正規化係数が大きい方を購入するかどうかは各々の趣味の問題ですね。
m3.medium * 3を購入した場合、m3.smallとm1.small両方に適用される?
同いファミリーであっても世代が異なるのでリザーブドインスタンスの柔軟性を利用することはできません。
つまり、m3ファミリーで購入したリザーブドインスタンスはm1ファミリーのインスタンスには適用されません。
だからそれぞれ購入する必要があります。
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